なんかとある記事のコメント欄だけで話題が発生し、
「最近のコメント」のところに被害が発生したので記事にします。
以後、これに関することはこっちにコメントしましょうね。
さて、内容は「ライトノベルは小説か否か」っていうことなんですが、
結論からいうと小説な気がしてきました。
が、「文学」ではない。
たとえば文学作品として、トーマス・マンの「魔の山」を考えてみます。
これは肺結核の患者の療養所における、非日常的な日常を描いたものなんですが、
ストーリーとしてはどこも面白くないです。
しかしその描写には目を見張るものがあり、楽しく読めます。
でもストーリーが面白いか、といわれるとたぶん面白くないです。
ほかにもドフトエフスキーの「罪と罰」なんて見方によっては犯罪教唆ですし、
ゲーテの「若きウェルテルの悩み」は当時自殺賛美として問題になったそうです。
どちらも中身が面白いかどうかといわれたら微妙ですが、
前者は描写の巧みさ、後者は描写の美しさがあるので読めます。
ライトノベルや昨今の小説の問題点として、
「売れているものがほぼ確実にアニメ、ドラマになる」と言うものがあると思います。
作家さんの意識の低さもあるのかもしれませんが、
小説家として小説を書くなら、ドラマにしないほうがいいかと。
ライトノベルは全然読んでいないのでわかりませんが、
「ファンタジー」とか「SF」が多いんですかね、ジャンルとしては。
ファンタジーやSFも全然読んでいないのでわかりませんが、
おそらく両方とも、それが小説である以上、
「特異な状況、もとい現実とは違う世界での人間の姿」を描くものだと思います。
そして、人間の欲望やら葛藤やらを描いた上で、
「人間の本質」みたいなものを描こうとしているのかと。
ライトノベルにそれがあるのかは知りませんし、
日本のSFにレベルが高い作品があるのかも知らないですけど。
話は戻って文学作品についてですが、
文学作品の多くはその時代の何かを反映している作品です。
そのためロシア文学は「貴族社会の崩壊」とか「ロシア正教」とかが重要なテーマです。
そう考えるとライトノベルという存在自体が時代の反映ともいえますが、
だからといって文学にはなりえません。
いったい、どこのライトノベルがこのライトノベルブーム(?)の全てを象徴できるというのか。
その煩雑さがライトノベルの持つ性質だとしたら、
果たしてそれを「思想」や「テーマ」と呼べるでしょうか。
えらそうに長々と述べていますが、
僕の究極の目標として「日本文学全集」みたいな本に名を連ねるというものがあります。
が、現在ブームになっている作家でそこに載れる人がどれだけいるのかは知りません。
というか、正直、いないんじゃないかと思います。
ライトノベルがどうとかではなく、日本文学全体の問題かもしれませんね。